まつげ育毛剤

ルミガンなどのまつげ育毛剤で起こる副作用

まつげ育毛剤のルミガンとケアプロストには「ビマトプロスト」という有効成分がどちらも0.03%含有されています。
ビマトプロストとは、もともと緑内障などのための点眼薬として使用されてきた成分です。
この点眼薬の使用でまつげが伸びる、太くなるなどの声が相次いだことから、現在のようにまつげ育毛剤として利用されるようになりました。
アメリカ食品医薬品局 (FDA)による臨床実験では、全体の80%以上の人でまつげが長くなる、太くなるなどの変化が認められています。
そしてビマトプロストは日本でも、加齢や抗がん剤の投与などが原因でまつげの量が少なくなってしまう「睫毛貧毛症(しょうもうひんもうしょう)」の薬としても利用されています。
ではなぜビマトプロストという成分は、まつげを長くすることができるのでしょうか。
その理由は二つあります。一つ目はまつげの「ヘアサイクル」に関係しています。
人間の体毛には、ヘアサイクルとよばれる周期があることをご存知の方も多いのではないでしょうか。
ヘアサイクルは「成長期」「退行期」「休止期」の大きく分けて3つの段階があり、まつげにも当然そのサイクルは存在します。
ビマトプロストには、このヘアサイクルの成長期を長くする作用があるのです。
二つ目は、まつげの根元にある毛包部分に刺激をあたえ、メラニンの生成を促す作用です。
メラニンの生成が活発になることで、まつげが黒く、太くなると考えられています。
このように「まつげが長く、太くなる」ことが実証されているルミガンなどのまつげ育毛剤ですが、ドラッグストアや化粧品店など身近なお店で見かけることはありません。
これはビマトプロストが「処方箋医薬品」に分類される医薬品であるためです。購入するには医療機関や美容外科などのクリニックで処方してもらう必要があります。
また、化粧品ではなく「薬」である以上、使用する際には副作用のリスクがあることを理解しておかなくてはいけません。

副作用として肌の色素沈着がるので注意

ルミガンやケアプロストなど、ビマトプロストが配合されたまつげ育毛剤には、まつげが伸びるという以外に共通した副作用があり、注意が必要です。
目を気にする女性副作用は主に色素沈着や目の充血、かゆみや痛みなど刺激症状、まぶたの腫れ、角膜炎などの角間障害などです。
この中でもとくに色素沈着は高い確率であらわれるようです。これは先に説明した、ビマトプロストのメラニンの生成を活性化する働きによるものと考えられます。
まぶたなど目のまわりの皮膚の変色に加え、虹彩(こうさい)と呼ばれる、瞳孔のまわりの茶色に見える部分の色が濃くなるといった症例も報告されています。
使用をやめると症状が治まる場合もありますが、個人差があるようです。
またビマトプロストには血液の流れをよくする作用があるため、目に入ると目の充血があらわれることがあります。
かゆみや痛み、異物感などの刺激症状が続く場合には角間障害が疑われるためすぐに使用を中止し、医療機関を受診しましょう。
このほかにも、脂質が減少する作用があることから、長期にわたり使用することでまぶたの皮膚が薄くなるなどの症状も確認されています。
この場合も使用を中止することで症状が治まることもありますが、進行すると元に戻すのは難しいと考えられます。
ルミガンをはじめとするビマトプロストが配合されたまつげ育毛剤は、本来医師の診断によって処方される医薬品であることは先に述べたとおりです。
処方箋なしで代行業者などから購入する場合、このような副作用があらわれたとしてもすべて自己責任となります。
まつげを伸ばしたいと願う女性にとってはとても魅力的であるまつげ育毛剤ですが、このようなリスクを理解したうえで、十分注意して使用する必要があります。